鎮魂歌

□□恋
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きっと
そんなに確かなもの
なんてないのだよ

すぐにもこわれてしまいそうな
すぐにも消えてしまいそうな

ひとつの言葉で満たされて
ひとつの言葉でくずされる


けれど その つぶやきを
あなたの発する音の波を

求めてあたしはここにいる
求めてあたしは今日もみる

あなたの隣に誰がいようと
あなたを誰が愛そうと

変わらないあたしの思いは

いつか風になり歌になり

誰かに微笑む
あなたの元へ

もう届かない その背中に
静かに静かに溶けてゆくの

きっと耳を澄まして
いてくれるでしょう

きっとかすかに
覚えていてくれるでしょう


この思いでさえ

確かでないのだから


けれど愛したあなたを
忘れることは できないの

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