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□舞踏会、明けた夢
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それから何曲も踊り、夢か現実かの区別がつかない程踊り明かした。
ラストの曲が終わった後、上司たちが迎えにきた。
車に乗ろうとしたときに、彼が耳元でこう囁いた。
「もし、俺たちがまた会えたなら、
その時は俺がきっと、君を笑わせるから。」
その時は、恋になるといい。
そう思ったが、口にはせずそっと笑ってその場を後にした。
数日後、やっと私の気持ちは切り替わった。
空はいまだ曇ってるけれど、きっとこれからは晴れるような、そんな気がする。
久しぶりに外に出て、向かった先は上司の元。
「君が表に出てくるのは、いつ以来かな。」
「ご心配をおかけしました。もう大丈夫です。」
「無理はしないように。
あ、こちらは私たちと同盟を組みたいという方だ。ちょうどいい。紹介しよう。」
上司の隣に立っていた人に目を向けると、その人は・・・
「貴方は・・・」
「な、また会えただろう?」
「・・・そうね。
ねえ、あの時は聞けなかったわ。名を聞いてもよろしくて?」
「こちらこそ。お名前を聞かせていただけますか?マドモアゼル。」
舞踏会、
明けた夢
(曇った空が晴れたのはその数時間後。)(この気持ちはきっと、)
終わり方が無理矢理なのは気にしないでください(^q^)
兄さんの口調が分からない件\(^0^)/