BL&NL
□―独(ひとり)―
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夢を見た 怖い夢を・・・
多分あれは冬だった。
お前の背中がずっと遠ざかっているのに
追いかけることも出来ず
唯、ずっと見つめているだけ
「で、その夢の続きは?」
少し震えている土方に銀時はそっと抱き寄せ
夢の続きを訊く
「・・・お前の背中が見えなくなった途端、
暗くて冷たい闇の中に俺は堕ちた
暗闇のはずなのに何故か辺りがよく見えていて
下を見ると
血まみれのお前が居たんだ 」
しばしの沈黙後、
「お前は・・・消えるな・・・俺の前から消えるな・・・」
銀時は鼻で笑い
「お前残して死んだりしねぇよ」
と言い、土方にキスをした
END