幻曲高校

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結局、ミーシャは戻ってこないまま、次の授業の始まりの刻の少し前になった。

教科書とノートをひっぱりだした。
隣に銀髪の男の子が座って同じように教科書とノートをひっぱりだした。

さっきの騒動を遠巻きに見ていた他のクラスメイト達と自己紹介しあっていると、授業開始ピッタリに先生が入ってきた。

……えっと……

「さりゅっ!」

「さ、さりゅっ」

たぶんあいさつであろう言葉をかえした。

満足そうに先生は頷いた。
数学教師にステッキと帽子は必要なんだろうか

ミーシャが恋しいなぁと、考えながらこの学校に来て初めての授業が始まった





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