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□『決』―ある二人の男の決意―
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朝、学校に向かう為、家を出た楸瑛。

彼の隣家には同じ年の幼馴染みが住んでいる。名前を、絳攸と言い彼とはずっと縁が続いて小学生の頃から今の高校まで同じクラスだ。彼とは毎日一緒に登校している。何故なら絳攸は天才的な方向音痴だから。


それと…


ガラリと隣家の扉の開く音が聞こえ楸瑛は音のした方向へと振り向いた。
その際、世の女性を虜にしている笑顔でもってある人物を見つめた。



「おはよう、秀麗」

にこやかな表情で出て来た少女に声をかける。

少女もパアアっと表情を明るくした。

「おはようございます、楸瑛兄さま!」

秀麗は後にいた絳攸の手を取り、楸瑛の所に駆けていった。
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