詩 2

□『風の揺籃』
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名も無き墓

誰も訪れる気配はなく

ひっそりと佇む

ただ見守るのは傍らの小さな花

風に揺られ

花が謡うは‘子守唄’

愛おしむように

微笑むかのように

優しく優しく

語る

“おやすみ”

木々、草花、風

全ての自然に愛された墓

しかし、誰もその下に眠る者を知らない

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