卍謹厳実直卍
□永遠に君を愛せなくてもいいか
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この気持ちを何と呼ぶのか
答えは未だ見つからず。
ただ隣で眠るこの少年に、心底夢中なのは事実であって。
くるくる変わる表情や、たまに見せる素直な顔や、感情と態度が一致しないふてくされた面や。
その全てが僕の目を釘付けて離さない。
君は、僕と一緒にいると疲れるだろうけど、僕は,君と一緒にいると楽しくて嬉しくて。
一般的に言えばこの気持ちを「恋」と呼ぶのだろうか?
だけど、恋と呼ぶには幼過ぎる気がする。
こうして眠る君を見て、何をしようという気にもならないのだから。
少しだけ、誰にも見せたくないと思う気持ちはあるけれど。
今はただ、君の寝顔を見つめていられるだけでこんなにも幸福で。
この先、また新しい君の一面を発見出来るのかと思うと
無性に明日が待ち遠しくて。
この気持ちは何と呼ぶのか。
そんな事はどうでもいいのかもしれないね。
いつかこの気持ちに終わりが来る日が来たとしても。
今僕が君を想っている事実に嘘は無いのだから。
とりあえず
今は明日君が目覚めた時の表情や反応を想像しながら
君の寝顔を見つめているだけでいい。
それが今の僕の幸福なんだ。
完