卍野卑滑稽卍


□お医者さんごっこ
2ページ/6ページ


ブラインドを開き、カルテを片手に漆黒の闇のようなブラックコーヒーをすする。

彼の名前は暗石医師。

今日も、このコーヒーのような渋味溢れたハードボイルドな彼の一日が幕を開けるのであった…。

ちなみにハードボイルドの語源は固ゆで卵なのであった…。







看護士「先生!患者さんがいらっしゃいました。」

暗「おう。入ってこい」

鈴「うーんうーん…よ、よろしゅう〜…」

暗「何腹抱えて唸ってんだ。ガキでもできたか?」

鈴「んなアホな。具合悪いからに決まってんやろ」

暗「フッ。ちょっとしたセクハラだ。」

鈴「僕男やねんからセクハラにならんけど、せんせそれ女の子に言ったら訴えられるで」

暗「阿呆。人選んで言うに決まってんだろ。で?何処がどう悪いか30文字以内で言ってみろ」

鈴「そんなん無理や。せんせこそ僕の症状30文字以内で教えてや」

暗「無理だ。面倒だから勝手に決めるぞ」

鈴「いやいやそれはまずいんやない?」

暗「わかりゃしねえよ。」

鈴「ちょ…あんたほんまに…」

暗「盲腸、要手術…と。」

鈴「診察もしてへんのに何言うてんのやおっちゃん!!」

暗「ほらよ。これ持って4番カウンターへ行け」

鈴「ええ加減にしいや!ちゃんと診てくれな…!」

暗「うるせえぞ!つべこべ言ってねぇでさっさと行けっ!」

鈴「Σな、なんやその逆ギレ!理不尽やわ!もう絶対こんな病院来ぃひんっ!」

暗「おう。二度と来るんじゃねぇぞ。ガキ大事にしろよ!次!入れ!」
次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ