卍野卑滑稽卍
□お医者さんごっこ
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ブラインドを開き、カルテを片手に漆黒の闇のようなブラックコーヒーをすする。
彼の名前は暗石医師。
今日も、このコーヒーのような渋味溢れたハードボイルドな彼の一日が幕を開けるのであった…。
ちなみにハードボイルドの語源は固ゆで卵なのであった…。
看護士「先生!患者さんがいらっしゃいました。」
暗「おう。入ってこい」
鈴「うーんうーん…よ、よろしゅう〜…」
暗「何腹抱えて唸ってんだ。ガキでもできたか?」
鈴「んなアホな。具合悪いからに決まってんやろ」
暗「フッ。ちょっとしたセクハラだ。」
鈴「僕男やねんからセクハラにならんけど、せんせそれ女の子に言ったら訴えられるで」
暗「阿呆。人選んで言うに決まってんだろ。で?何処がどう悪いか30文字以内で言ってみろ」
鈴「そんなん無理や。せんせこそ僕の症状30文字以内で教えてや」
暗「無理だ。面倒だから勝手に決めるぞ」
鈴「いやいやそれはまずいんやない?」
暗「わかりゃしねえよ。」
鈴「ちょ…あんたほんまに…」
暗「盲腸、要手術…と。」
鈴「診察もしてへんのに何言うてんのやおっちゃん!!」
暗「ほらよ。これ持って4番カウンターへ行け」
鈴「ええ加減にしいや!ちゃんと診てくれな…!」
暗「うるせえぞ!つべこべ言ってねぇでさっさと行けっ!」
鈴「Σな、なんやその逆ギレ!理不尽やわ!もう絶対こんな病院来ぃひんっ!」
暗「おう。二度と来るんじゃねぇぞ。ガキ大事にしろよ!次!入れ!」