□重ねた面影
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「あ?」


不機嫌そうに(実際に不機嫌なのだろう)
こちらをにらみつけ(実際にはみただけなのだろう)
「なんだよ、さっきからこっち見やがって」と言ったのは、
幕府の狗こと真撰組副長多串くん..

もとい土方十四郎。


ちなみに、鬼の副長と恐れられているらしいが、
俺からすればただの目付きの悪いマヨラー兼恋人。


まぁ、可愛げのあるところもあるけどね。
さっきまで俺の下であんあん喘いでたし。
真撰組どころかコイツを知っているヤツがみたら
誰もがぶったまげるであろうほど可愛げがあってヤラシかった。










「別にィ」

平然を装ってそういってフイっと明後日の方向をむく。


「あ?」とか「ふざけんな」とか「なんかあんならいってみやがれ」とか
「おい無視すんじゃねー」とか聞こえるけど気にしない気にしない。
聞こえない聞こえない。
   
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