BASARA短編

□寂しさを甘さに
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蘭丸は畔戸の近くに寄ると声を失いそうになった。

「畔戸・・・・綺麗・・・・」

『え?』


「う、ううん!何でもない!
それよりさ、蘭丸とお祭りまわろうよ!蘭丸、楽しいトコいっぱい知ってるんだ!
ね?いいでしょ、畔戸!」




畔戸は慶次の方を見た。



と思ったら



慶次は其処にいなかった。





「・・・・ダメかぁ?
これ、やるからさぁ」

蘭丸は両手に持っていたリンゴあめを片方だけ差し出した。



ものでつられたワケじゃないけど


『うん。
行こう、蘭丸君』



「ぃやったぁ!」


二人は手を繋ぎ
夜店がたち並ぶ通りに入って行った。










「畔戸、お待たせ・・・・・って、あぁっ!?」



慶次は両手にリンゴあめを持って戻って来ると、
畔戸は知らないガキと手を繋ぎ、夜店通りに入ろうとしていた。


手には既にリンゴあめ。



「あのガキ・・・・
畔戸のあの姿に惚れちまったんだな?」







慶次はこっそり二人の跡をつけることにした。




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