BASARA短編
□愛の水
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「なんでしょう、ザビー様」
「オー、来タネ。タクティシャン」
黄緑色が目立つ男は無表情ではあるが、とんでもなく緊張していた。
「アナタ、コノ前敵ニ負ケタト聞キマース。・・・・何故カ、ワカルカ?」
ザビーの声が低くなる。
確かに
先日、四国の姫若子と戦い
不覚にも大敗させられてしまった。
なぜ、ザビー様は、それを・・・
「アナタノ敗因、愛ガ足リナーイ!
愛コソ、貴方ヲ強クスルー!」
愛・・・・・・
なんだというのだ。
そんなこと
計算、してないぞ・・・
「心配シナイデネー
ワタシガ一肌脱ギマース」
絶望しかけているオクラ系をよそに、彼の教祖は出かけて行った。
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