BASARA短編
□やっちまったー!?
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深夜だというのに
飛び交う杯と
響き渡る笑い声。
「酒、おかわりぃーー」
『成実、飲み過ぎなんじゃ・・・・』
「いいのー、おめでたーい宴会なんだから!」
畔戸の声も聞かず飲み続ける成実。
悪酔いするクセに・・・
「いいじゃねぇか、畔戸」
隣にいた政宗が畔戸の肩に腕をかけて絡んできた。
そして耳元で声を低くして言う。
「んな固い事言ってると、小十郎になっちまうぞ?」
政宗様まで・・・・もう酔っていらっしゃいました;
あ・・・
「政宗様、何か
おっしゃいましたか・・・・?
そもそも・・・・
政宗様がそのような小言を言わせているのでしょう!いつもそうです。だいたい政宗さまは・・・・∞」
始まった!宴会名物。
小十郎さんの説教。
流石の政宗様もバツが悪そうに小さくなって聞いている。
ごめんなさい、政宗様。
さっきから小十郎さんの存在に気が付いていながら
なんだか
言い出せませんでした;
私はもう我関せずの体制でいますね・・・。
そして宴会も終盤。
中にはその場で寝始める者もいる。
しかし
小十郎の説教はまだ続く。
ふと、料理が残ってることに気がつき、
畔戸はもう誰も手をつけない料理に手を伸ばす。
せっかくだし、食べてあげないともったいないモンね!!
その時
背中に重力を感じる
振り向けば
眼がうつろな成実が寄りかかっていた。
明らかに彼は、ある意味
クライマックス。
『成実?・・・・大丈夫?』
「・・・・無理」
『・・・・』
私は成実を担ぎ、
吐かれる前に寝かしてしまおうと
彼の部屋に向かった。
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