BASARA短編
□春ですね
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もう、春ですね。
気温が暖かくなるのは嬉しいこと。
だけど
暖かくなるにつれて、
待ってました!と
目覚めたように出てくる
迷惑な・・・
『やだ、もうそんな季節なだっけ・・・?』
ふと筆を持つ手に視線を向けると
畔戸は赤く小さく腫れた腕の一部に気が付く。
それを認識した途端、
激しいかゆみに襲われた。
かゆい・・・・
でも、かくと酷くなるんだよね。
ここは、我慢・・・
くぅ、でもかゆい!!
そわ・・・
む・・・!?
畔戸殿の様子に異変!
俺の眼に狂いはござらぬ!
頬杖を解き、身を乗り出す幸村。
「どうなされたでござるか!?
畔戸殿?」
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