BASARA短編
□我侭の懐刀
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「で、
次の相手は?」
現在軍議中。。
「最上でございます」
「ha-」
そこで欠伸をする政宗。
それを見た小十郎の眉間にシワが寄る。
「政宗様、お言葉ですが
昨今、戦において油断なされておいでではないか?」
「って言ってもよー小十郎
骨のねぇ連中との戦はこっちの体が鈍る一方だぜ。
俺はもっとこう昂ぶる相手とbattleがしたいね」
「おっ!梵いい事いうね!
小十郎、俺もそう思う!いっそ織田にでも喧嘩売ろうよ!」
政宗様のわがままに成実までが同意した。
成実も血の気が多い豪傑。
そう思うのはわかってはいたが
こうなった成実は政宗様と同様誰も止められない。
いや
一人いた
「政宗様、成実。
これは遊びじゃないんですよ?
小十郎様が困ってるじゃない」
畔戸に一喝されて
二人は怒られた犬のようにしゅんとなる。
が
((俺は畔戸にかっこいい(coolな)とこ見せたいんだ!!))
畔戸は政宗の懐刀。
腕もかなり立つため、最近の温い戦では彼女にも容易い。
それでは困るのだ。
そう二人が求めているのは
畔戸が二人に守られる状況になるような
いわば
激戦
((俺が畔戸を守りたい))
「ok
決めたぜ小十郎
戦は明日だ」
小十郎は瞬時に嫌な予感がした。
「相手は
魔王のおっさんだ」
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