BASARA短編

□貴方の守り方
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町からの帰り道。


政宗は自分の馬に跨り
その前に畔戸を座らせた。



「Hey!!It's cute.畔戸
その髪留め似合ってるじゃねーか」



そう言い
愛おしそうに畔戸の髪に触れる。


その髪には政宗が町で購入した髪留めが光っていた。



『本当にいただいてもよろしいんですか?』


「Of course.もちろんだ。
お前のために買ったんだからな」



お前は戦場に咲く花とかなんとか呼ばれてるが


俺はお前がこうやって普通の女子のように
お洒落して俺の帰りを待つようになればいいと

最近、本気でそう思っている。




っていうのに



『ありがとうございます!
次回の戦の時、使わせていただきますね!』



だってよ。





まぁ、畔戸らしいって言やぁ
畔戸らしいんだけどな。




大切な女を戦なんかに出さなくて良いよう
早く俺が娶っちまえばいいんだが
なかなか良いTimingが、ねぇ


だが、
失ってからじゃ遅いってのはわかってる。


「なぁ、畔戸」



『なんでしょうか?政宗様』



「お前、
嫁入りしたいと思ったことはないのか?」



『なっ・・・///何を言ってるんですか!!』


露骨に照れている畔戸が可愛くなって
政宗は更に続ける。


「お前の歳だと普通の女はもう人妻だぜ?
そろそろやっとかねぇと乗り遅れるぞ」



『余計なお世話です!!』



あーあ

からかい過ぎたか
ふてくされちまった。






だが、安心しな



アンタは俺がもらってやるから






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