BASARA短編
□熱血!武田道場!
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「こ、ここここここここいこいこい・・・・・恋でござるかっ!?」
今度はお約束の反応だね、旦那。
「それがし、恋などという破廉恥なこと、断じてッ!」
言うと思った。
「畔戸ちゃん、かわいいよね」
「何を言う!
畔戸殿の名をそのような破廉恥用途で、呼ばないで欲しいでござるっ!」
あ
旦那、畔戸ちゃんのこととなると、反応がとーっても早いんだから♪
これは間違いだなんて言わせないよー?
「ふふ〜ん♪」
「むぅーーー・・・」
「それが恋なんだよー♪」
確信。
俺は、どうしたと言うのでござるか!?
俺が畔戸殿に、こ、恋!?
確かに、俺は・・・畔戸殿が気になって気になって気になって・・∞
「おーい、ちょっと聞いてる〜?
その恋を実らせてこそ本当の男らしいよ?・・・本当は俺様が実らせたいけど」
「ん?なんでござるか?最後の方」
いやん旦那。
こんな事だけ地獄耳?
「いーえー何でも?
それより試練始めるよ?」
何処からともなく聞こえる信玄の声。
この建物内には畔戸を手に入れようと狙う獣がうごめいている。
幸村よ、そやつらを退治し見事ワシの前で畔戸と婚約報告をしてみせよ!
畔戸殿との恋を実らせる・・・
なんと、そんなことが!?
破廉恥だとは承知!!
しかし、この全身に漲る熱き想いは何だ!?
止められない、止まらない!!
俺は、畔戸殿を愛しているでござるぅうううぁああああ!!
幸村の試練は
始まった
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