BASARA短編

□甲斐のいつも
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旦那から命じられたとおり
脅威を追い帰そうと
門に立ち憚ってみたけど・・・・








「嘘だろーッ!?」



ですよねー(by佐助)


訪問者によって無理やり開けられた門。



六本の刀を鞘に納めながら訪問者は呟いた。


「伊達政宗、推して参る!」




いや、言っておくけど、俺様が弱いんじゃないよ。
この大人げない人達が・・・

はい、言い訳です。

「・・・減給だけは・・・・・」






「信玄のおっさーん、邪魔するぜぇ」

「邪魔する」

「おっ邪魔しまーす」





一人の忍を
猛将三人でやっつけ
政宗、小十郎、成実は順番に館へ入って行った。



片倉小十郎サン・・・
俺様、アンタはマトモな人だと思ったのに・・・










猿飛佐助、討死(ぇ




シックスセンスで
佐助の敗走を知った幸村は
「忍が故、しかし・・・佐助・・・」
言いながらも、チッ、使えねぇ。と思っていた。





佐助の交渉(武力介入)の失敗は伊達政宗ご一行を畔戸に近づけてしまう結果になってしまった。


今日、お館さまは不在。
お館さまがおらぬ今、なんとしても畔戸殿をお守りせねばっ!!





むぅ、ここは・・・俺が!!



双槍を手に
玄関へ駈け出した。





































い、いない!?









政宗殿、帰ったでござるか!?
そんなわけが・・・



「あ、真田様。お出かけにございますか?」

散らかされた草履を整える女中。


「政宗殿は?」


「あぁ、皆様でしたら
姫様のお部屋にお通ししました」


「アーーーーーーッ!!」

世紀末でござる!!



「でも姫様、返事がないんです。
私、心配で・・・」


「ああああああぁぁあ!!」


そういえば
畔戸殿は睡眠中。


これは・・・・




幸村一生の不覚。
俺が先に畔戸殿の寝顔、
拝んでおくべきだったでござる。


そうではない


何としても守らなければ!!







幸村は踵を返し
畔戸の部屋へと向かった。












幸村は
散らかった草履の数と
女中の言葉に気が付いていない。














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