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□朝、目覚めて
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結婚後



「んっ…」

もぞり、布団が動いた気配で目をあけるとカーテンの隙間から差し込む光が飛び込んできた。

まぶしくて顔を歪めながら、ベッドサイドの時計で時間を確認すれば電子の文字は午前6時を少しこえていて、起きる時間かと一瞬錯覚する

いや今日は、たしか日曜日。仕事は休みのはずだ。

今日は休日なのだと思い出せば、とたんにまた眠気が襲いかかってくる。
せっかくだし早く起きてしまったほうが良いと思いつつも睡魔に勝てる気もしない。
諦めてもう一眠りしてしまおうかとぼんやり考えて、寝返りをうてば
目に橙色が飛び込んで、きた




「さ、すけ?」

ぽつりと横で眠る彼の名を呟けば急に隣に佐助がいると自覚する


なんで、?
昨晩眠りにつくときには確実に居なかったはず、だ



寝ぼけている頭を急速に回転させて記憶をたどれば

“出張で遅くなるから、泊まりになるかも。”
確かにそう言って、昨日出かけて行った彼の困った顔が浮かぶ

うん。間違いない。
昨日は一人で眠りについた

いつ帰ってきたのだろう?
全く気づかなかったということは、朝方だろうかと考える


佐助と式をあげ、同じ名字になってからはじめての外泊で
共に眠ることにすっかり慣れてしまっていた私はいざ一人で眠ろうと布団にくるまった時に感じた不安に戸惑ったことを思いだし、くすりと小さく笑う。

昔は、人の気配があるほうがしっかり眠れなかったのに

すっかり普通の女の子になってしまったらしい。ほんと毒されてしまっているなぁ

でもそれはきっと、私だけでなく目の前で眠る彼もで



「寝顔、はじめて見た」


絶対寝顔を見せる事のなかった佐助が、目の前で寝ている

普通のことなのかも知れないけど、警戒心もなく眠る佐助に
少しは他人という意識から違う場所に溶け込めたような気がして嬉しくなる

ゆっくり手を伸ばして、佐助の明るい髪をなでれば心臓がきゅうと熱くなった。


なんか、すごい幸せ、だ。眠る佐助に抱きつきたい気分になったけど確実に起こしてしまうと思い改める。

けれど、どうしても佐助に触れたくてゆっくりと柔らかい髪にくちづけた。











朝、目覚めて しあわせ
愛しくてたまらない

(好き)



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朝の微睡みって好きです。
仕事無理して帰ってきた佐助とか萌える←
…書きたいことがいまいち書けてない気もしますが、幸せいっぱいな雰囲気が出てると良いなぁなんて思います



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