azalea

□第1話
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レンは、オズにせがまれ自分のいた世界の話をした。オズは興味深げに話を聞いていた。そんな風に過ごしていると、いつの間にか夕食も終わっていた。









―時間が経つのってこんなに早かったっけ?










「レン君、君が使う部屋へ案内しますからついて来てください」
ブレイクがドアを開け言った。










「あっ、うん!」
レンは急いでブレイクの元に向かった。











屋敷の中はとても広く、レンは思わずキョロキョロしてしまった。











「目覚める前、何故笑ってたんですか?まるで、悪役のようでしたよ」
ブレイクが口を開いた。










「夢をみてたから・・・。おかしな夢を」









「どんな?」











「覚えてないの。ただ、信じられないような夢で、とうとう自分がおかしくなっちゃったんだと思って可笑しくなったの」










ブレイクはそれ以上何も言わなかった。部屋へ案内すると、特に何も言わず去っていった。












レンは大きなベッドに腰を下ろした。











「夢じゃないの?ねえ・・・私の声・・聞こえる?」













部屋は静まり返っていて誰の返事もなかった。











「もしこれが夢なら・・・永遠に覚めないでほしい」
レンは、そう言ってベッドに体を預けた。










瞼を閉じるとあっという間に眠りに落ちた。










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