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□第14話
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「治った!」
ウィーズリーおじさんが嬉しそうに言った。








「アリス!?」
驚きながらそう言ったのは、学生の頃より顔色の悪いリーマスだった。







「リーマス・・・」
アリスは戸惑いがちにリーマスを見た。








「なんだかんだあったが、この世界に戻ってきたそうだ。姿が昔のままなのは―」










シリウスの話を最後まで聞かずに、リーマスはアリスをきつく抱きしめた。アリスは突然のことに驚き固まってしまった。







「説明は必要ないか」
シリウスはニヤリと笑いそう言った。








「会いたかった・・・」
リーマスは泣きそうな声でそう言った。







「リーマス・・?ごめんね・・・心配してくれたんだよね?」








「心配したに決まってるだろ。戻ってきてくれて嬉しいよ」
リーマスはそっとアリスを離し言った。







アリスはリーマスを見つめ微笑んだ。









「これって・・どういうこと?」
フレッドかジョージかのどちらかが言った。









シリウスがウィーズリー一家とハーマイオニーに全てを説明した。みんな、驚きながら話を聞きアリスを見た。







「これからどうするんだい?ホグワーツは卒業してないし、また学生としてやり直すのかな?」
リーマスが尋ねた。







「うーん・・分かんないんだよね」
アリスは困ったように眉根を下げた。










「我輩がホグワーツへ連れていこう」
今まで黙っていたセブルスが口を開いた。







アリスを含む全員が驚きセブルスを見た。







「どうしてお前が?」
シリウスが気に入らないといった様子でそう言った。








「ダンブルドアに会う必要がある」
セブルスは、シリウスを一瞥し言った。







「確かにそうだね。それに、アリスもセブルスと一緒の方がいいだろう?」
リーマスが笑顔でそう言った。







「うん・・・」
アリスは気まずそうに言った。








「では、行くとしよう」
セブルスは、そう言ってマントを翻し厨房から出ていった。








「あ、じゃあ、またね!」
アリスは笑顔でみんなに手を振り、セブルスの後を追った。







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