azalea
□第1話
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「それは、アヴィスからということですか?」
シャロンが言った。
「ううん。この世界とは全く違う世界の日本っていう国から来たの。私の世界では、この世界のことが物語りになってて、シャロンちゃんのことも知ってるし、ブレイクのことも、オズのことも、アリスのことも、ギルのことも多少は知ってる」
「すっげぇ!!」
オズが目をキラキラ輝かせながら言った。
「信じる信じないにしても、一つ確認したいことがあります。シャロンお嬢様?」
ブレイクは、そう言ってレンの首に腕を回し拘束した。
「あら、もう確認済みなのかと思っていましたわ」
シャロンは、笑顔でそう言いレンのシャツのボタンを外し始めた。
レンは驚き体を震わせた。
「そう怯えないでください。ただ、確認するだけですから」
シャロンは微笑みそう言った。
「・・そっか・・・違法契約者の刻印」
レンは意味を理解しそう言った。
「ありませんわ」
ブレイクはレンから腕を離した。
「チェインとは関係してないってことなのか?」
ギルバートが言った。
「まあ、そのようですね」
ブレイクが言った。
「でも、どうして我が屋敷に現れたのでしょう?それに、どうやって別の世界からこの世界へ?」
シャロンは、レンの服を元に戻しながら言った。
「それは・・・私にも分からないの」
レンは咄嗟にそう言った。
「これからコイツをどうするんだ?」
アリスが言った。
「パンドラに引き渡しますか?」
シャロンがブレイクを見て言った。
「アヴィスと無関係ならば、パンドラに引き渡しても意味はないでしょう。お嬢様さえよければ、しばらくこちらへ置いてはいかがでしょうか?」
ブレイクはうっすらと笑みを浮かべ言った。
「ええ、私は構いませんわ。このまま路頭に迷わせるのも気が引けますし」
シャロンは笑顔で頷いた。
「あ、ありがとう」
レンはぎこちない様子で言った。
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