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□第7話
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ダンスパーティーの日がやってきた。アリスは自室でドレスに着替え、こっそりと談話室を出た。リリーに髪の毛をアップにしてもらうことになっていたからだ。





「アリス、こっちよ!」
リリーの声が廊下に響いた。





リリーは、赤いショートドレスを着て髪をアップにまとめていてとても綺麗だった。






「リリー・・・綺麗」
アリスは思わず見とれながらそう言った。







「ありがとう。アリスだってとっても綺麗よ。髪をアップにしてお化粧もしたら、もっと大人っぽくなるわ」
リリーは笑顔でそう言った。







「そうかなぁ・・?」
アリスは不安げに呟いた。







アリスとリリーは空き教室に入り、髪と化粧を仕上げた。






「すごく綺麗よ!」
リリーは、そう言ってアリスに手鏡を渡した。







「うわぁ・・・なんか別人みたい」
アリスは鏡を見て驚いた。







「セブの反応が楽しみね。じゃあ、行きましょう」
リリーは微笑みながらそう言った。







「ありがとう」
アリスは恥ずかしそうに笑い言った。








ほとんどの男女は、大広間の前で待ち合わせをしていた。アリスもセブルスとここで待ち合わせをしていたのでセブルスの姿を探した。リリーは、先にパートナーの姿を見つけ笑顔でアリスに手を振りそちらに向かっていった。リリーのパートナーは、グリフィンドールの上級生だった。







アリスは、セブルスの姿を見つけそちらに向かっていった。どうやら、アリスよりも先に来ていたようだった。







「セブルス、お待たせ!」
アリスは、少し緊張した様子で声をかけた。






「あ・・・ああ」
セブルスは一瞬言葉を失ったようだった。






「どうかな?変じゃない?」
アリスは不安げに尋ねた。







「あ・・・ああ、変じゃない」
セブルスはぎこちなくそう言った。







「そっか、なら良かった」
アリスは少しだけ残念そうに言った。本当は、セブルスの口から「似合っている」の一言が聞きたかったのだ。







二人はしばらくその場に立ち尽くしていた。






「行くか?」
セブルスが気が付いたかのように言った。






「あ、うん」
アリスは慌てて返事をした。







アリスとセブルスは微妙な距離感を保ちながら大広間へと入っていった。







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