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□第9話
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冬休みが終わり、談話室はまた元通り騒がしくなった。
セブルスは、あの夜以来口数が減りほとんど喋らなくなってしまった。アリスは、そのうち機嫌をなおしてくれるだろうと思っていたが、一向に話してくれないのでどうすればいいのか分からないでいた。
「アリス、セブ、久しぶり!」
リリーが大広間で声をかけてきた。
「久しぶり。冬休みは楽しめた?」
アリスは笑顔でそう言った。
「ええ、楽しかったわ。二人はどうだったの?ずっと二人きりだったんでしょ?」
リリーは満面の笑みで言った。
「うん・・まあ・・・」
アリスはそう言ってセブルスを見た。
「特にこれといったことはなかった」
セブルスは肩をすくめそう言った。
「そう」
リリーは少し不思議そうにしながら二人を見ていた。
二人はリリーと別れスリザリンの席に座った。そして、無言の食事が始まった。
「このチキン美味しいね」
アリスは笑顔でそう言った。
「ああ」
セブルスは素っ気ない返事をした。
アリスは、気まずい空気に食欲が失われていくのを感じていた。
「僕は行くところがあるから先に行く」
セブルスはそう言って立ち上がった。
「あ、うん」
アリスはただそう言うことしかできなかった。
セブルスは、足早に大広間を出ていった。アリスはその後ろ姿をずっと見つめていた。
「やあ、久しぶり」
リーマスが笑顔でアリスの目の前の席に座った。
「リーマス!久しぶり」
「なんだか元気がない気がするけど・・スネイプと何かあった?」
リーマスは心配そうにアリスの顔を覗き込んだ。
「うーん・・・実はね・・」
アリスは、あの夜のことをリーマスに話しその後のセブルスの態度についても話した。
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