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□第2話
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アリスは目を覚ましてすぐにベッドから飛び起きた。辺りを見回し、ここがどこかを確認した。
「よかった・・・戻ってない」
アリスは安心したように呟いた。
アリスは制服に着替え談話室へと下りていった。まだ、早かったようでほとんど誰もいなかった。アリスは、椅子に座りセブルスが下りてくるのを待つことにした。
「随分と早起きだな」
セブルスがアリスの元へ来て言った。
「おはよう。目が覚めちゃって」
アリスは笑顔で言った。
セブルスは何も言わず歩き出した。アリスは立ち上がりセブルスについて行った。
「今日は何の授業があるの?」
アリスは期待に胸を膨らませ尋ねた。
「あとで時間割を渡す」
大広間に着き、二人は食事を始めた。その時、アリスは同じスリザリンの女生徒たちからの視線を感じた。
「あの子変わってるわよね。あのスネイプと一緒にいるなんて」
女の子のヒソヒソ声が聞こえてきた。
向かい側に座っているセブルスがじっとアリスを見た。
「な、なに?何かついてる?」
アリスは口の周りに手を当て言った。
「聞こえてるだろう?僕と一緒にいるとああやって悪口を言われる」
セブルスはイライラしたように言った。
「悪口を言われるのは慣れてるよ」
アリスはサラリとそう言った。
「慣れてる・・?」
セブルスは小首を傾げた。
「慣れって大事だよね」
アリスは、パンにいちごジャムを塗りながら言った。
セブルスは何とも言えぬ表情でしばらくアリスを見ていた。
一時限目の授業は、闇の魔術に対する防衛術だった。グリフィンドールとの合同授業なので、悪戯仕掛け人の四人もいた。
「おはよう」
ジェームズが笑顔でアリスの元へ来た。
「おはよう」
アリスも笑顔で応えた。
「まさかスリザリンになるとはな」
シリウスがセブルスを一瞥しそう言った。
「僕たちグリフィンドールとスリザリンだけど、仲良くしようね」
リーマスが微笑みそう言った。
「うん、ありがとう」
アリスは笑顔で頷いた。
「つまり、もうスニベルスと一緒にいる必要はないってことだよ」
ジェームズがニヤリと笑い言った。
「私はセブルスと友達になったの。だから―」
「僕はお前と友達になった覚えはない」
セブルスがアリスの言葉を遮り言った。
「あ・・・そっか・・」
アリスは小さな声でそう言った。
「お前!何様のつもりだよ!?」
シリウスが怒りを露わに言った。
その時、教室に先生が入ってきたのでみんな席に着かざるを得なかった。
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