staticeT

□第2話
1ページ/5ページ

アリスは目を覚ましてすぐにベッドから飛び起きた。辺りを見回し、ここがどこかを確認した。






「よかった・・・戻ってない」
アリスは安心したように呟いた。






アリスは制服に着替え談話室へと下りていった。まだ、早かったようでほとんど誰もいなかった。アリスは、椅子に座りセブルスが下りてくるのを待つことにした。







「随分と早起きだな」
セブルスがアリスの元へ来て言った。






「おはよう。目が覚めちゃって」
アリスは笑顔で言った。







セブルスは何も言わず歩き出した。アリスは立ち上がりセブルスについて行った。







「今日は何の授業があるの?」
アリスは期待に胸を膨らませ尋ねた。






「あとで時間割を渡す」







大広間に着き、二人は食事を始めた。その時、アリスは同じスリザリンの女生徒たちからの視線を感じた。







「あの子変わってるわよね。あのスネイプと一緒にいるなんて」
女の子のヒソヒソ声が聞こえてきた。







向かい側に座っているセブルスがじっとアリスを見た。






「な、なに?何かついてる?」
アリスは口の周りに手を当て言った。






「聞こえてるだろう?僕と一緒にいるとああやって悪口を言われる」
セブルスはイライラしたように言った。







「悪口を言われるのは慣れてるよ」
アリスはサラリとそう言った。






「慣れてる・・?」
セブルスは小首を傾げた。






「慣れって大事だよね」
アリスは、パンにいちごジャムを塗りながら言った。






セブルスは何とも言えぬ表情でしばらくアリスを見ていた。







一時限目の授業は、闇の魔術に対する防衛術だった。グリフィンドールとの合同授業なので、悪戯仕掛け人の四人もいた。






「おはよう」
ジェームズが笑顔でアリスの元へ来た。






「おはよう」
アリスも笑顔で応えた。






「まさかスリザリンになるとはな」
シリウスがセブルスを一瞥しそう言った。







「僕たちグリフィンドールとスリザリンだけど、仲良くしようね」
リーマスが微笑みそう言った。






「うん、ありがとう」
アリスは笑顔で頷いた。






「つまり、もうスニベルスと一緒にいる必要はないってことだよ」
ジェームズがニヤリと笑い言った。






「私はセブルスと友達になったの。だから―」







「僕はお前と友達になった覚えはない」
セブルスがアリスの言葉を遮り言った。







「あ・・・そっか・・」
アリスは小さな声でそう言った。







「お前!何様のつもりだよ!?」
シリウスが怒りを露わに言った。







その時、教室に先生が入ってきたのでみんな席に着かざるを得なかった。






.
次へ
前の章へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ