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□第2話
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「あの四人じゃなく、僕と友達になりたいって言ってたくせに、今日はルーピンと仲良くしてたじゃないか」







「セブルスをほったらかしてあの四人と一緒にいる気はないよ。でも、あの時はセブルスいなかったし・・・」
アリスは弁解するように言った。






「・・・僕は何を言ってるんだ・・」
セブルスはブツブツとそう言った。







「セブルス・・・」







「なっ、何だよ!?」








「ホントにジェームズたちのことが嫌いなんだね」
アリスはしみじみとそう言った。







セブルスは拍子抜けしたような顔でアリスを見た。







「そうだけど・・・まあ、いいか」
セブルスは苦笑を浮かべ言った。







アリスはそんなセブルスを不思議そうに見ていた。








セブルスと談話室で別れアリスは自室へと入った。ベッドに目をやりアリスは悲鳴を上げそうになった。







「やあ」
イオが片手を上げそう言った。






「何してるの!?」
アリスは驚きながら言った。






「ひとつ言い忘れてたことがあったのでね」
イオはベッドから立ち上がり言った。






「な、なに?」








「これから先起こることを、この世界の人間に言ってはならない」







「それって・・物語は変えられないってこと?」







「そうは言ってない。だが、この世界の人間に教えてはならないということだ」








「・・分かった。言ったらどうなるの?」







「もうこの世界にはいられなくなる」
イオはアリスの目をまっすぐ見つめ言った。







「大丈夫。絶対言わない」







「よし。では、わたしはこれで」
イオは、満足げに頷きドアへと歩いて行き部屋を出ていった。







「目の前で姿を消すんじゃないんだ。変な死神」
アリスはドアを見つめ言った。







「聞こえているぞ。ちなみに、わたしは時々君を見ているからな」
ドアが開きイオが顔を覗かせ言った。







「あ・・ごめんなさい」
アリスは苦笑を浮かべペコリと頭を下げた。







イオはアリスをひと睨みしドアを閉めた。






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