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□第4話
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「そうだね。泣いたのは久しぶり。暗くてよかった。泣き顔なんて見られたくないし」
アリスは涙を拭いながら言った。
「残念だったな。目が慣れてきてよく見える」
セブルスはニヤリと笑いそう言った。
「えー、見ないで!」
アリスは顔を覆いそう言った。
「いいじゃないか。僕たちは友達だろ?泣き顔くらい見せたって」
セブルスはアリスの手を握り顔からどかせた。
「セブルス・・・」
アリスは嬉しさで更に涙が溢れてきた。
「この手の傷・・・さっき僕が振りほどいた時についたんじゃ・・」
セブルスはアリスの手を見つめ言った。
「あ・・でも、大丈夫」
アリスは、セブルスに触れられていることで胸がドキドキして今にも倒れそうだった。
「すまなかった」
アリスの心臓は壊れてしまいそうだった。
「友達って言ってくれてありがとう。嬉しかった」
アリスは笑顔でそう言って、さりげなく手を離した。
「ホントに変わってるな」
セブルスは苦笑を浮かべ言った。
「え・・?」
アリスは不思議そうな顔で小首を傾げた。
「いや、何でもない。そろそろ寝た方がいいな」
「うん。じゃあ、おやすみ」
アリスはそう言って、セブルスに手を振り自室に戻った。
ベッドに横になり、アリスはセブルスが握った自分の手を見つめた。思い出すだけで顔から湯気が出そうだった。
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