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□第5話
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十一月になると、ダンブルドアから突然の知らせがあった。クリスマスにダンスパーティーを開催するというのだ。アリスは、もちろんセブルスと行きたいと思った。だが、リリーのことが好きなセブルスが自分を誘ってくれるはずもないと思い諦めていた。
「セブルスは・・・誘うの?」
アリスは、廊下を歩きながら小さな声でセブルスに尋ねた。
「誘うって誰を?」
セブルスは眉間に皺を寄せ言った。
「リリーに決まってるじゃない!」
アリスは更に小さな声で言った。
「・・・誘えるわけないだろ」
セブルスはボソリとそう言った。
「そっか・・・」
アリスは少しだけ嬉しく思った。
「アリスはどうするんだ?」
「私は誘ってくれる人もいないし不参加だよ」
アリスは苦笑を浮かべ言った。
「セブ、アリス!」
リリーが笑顔で二人の元にやって来た。
「ダンスパーティー楽しみね。二人は一緒に行くの?」
リリーは無邪気な笑みを浮かべ言った。
「まさか!行かないよ!!」
アリスがすぐさま否定した。
セブルスは睨めるような目つきでアリスを見た。
「リリーはもう誰と行くか決まったの?」
アリスが尋ねた。
「まだよ」
リリーは肩を竦め言った。
「そうなんだ」
アリスは、そう言いながらこの場から一人立ち去る方法を探していた。そこへリーマスが通りかかった。
「あっ、リーマス!」
アリスはリーマスの元へと向かっていった。
そんなアリスの行動を、セブルスとリリーは不思議そうに見ていた。
「やあ。アリスから声をかけてくるなんて珍しいね」
リーマスは笑顔でそう言った。
「そ、そう?」
アリスは苦笑を浮かべた。
「みんなダンスパーティーの話で持ち切りだね。アリスはスネイプと一緒に行くの?」
「行かないよ・・・」
アリスは眉根を下げ言った。
「アリスって、やっぱりスネイプのことが好きなんだね」
「えっ!?違うよ!」
アリスは驚きながら言った。
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