azalea

□第4話
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レンは、ギルバートと話してから少し気持ちがすっきりした。好きだから近付きたい。それは、抗えないことなのだとそう思うようになった。










だが、肝心のブレイクは相変わらずよく分からない人だった。









そんなことを考えながら廊下を歩いていたレンは、また迷子になってしまった。










「はっ・・ここはどこ?」
レンは辺りをキョロキョロと見回し言った。













「何度迷子になれば気が済むんですか?」
そう言って現れたのはブレイクだった。









「ブレイク!」
レンは安心し切った顔でそう言った。










ブレイクはレンを部屋まで送ってくれた。












「そうだ・・・私ともお話しませんか?」
部屋の前でブレイクがそう言った。









「え?うん、いいよ」
レンは笑顔で言った。










部屋に入り、レンはソファに腰を下ろした。ブレイクはベッドに座った。










「話って?」
レンは小首を傾げ言った。










「レン君の過去のお話が聞いてみたいですねぇ」
ブレイクは笑顔でそう言った。










「・・・じゃあ、聞きたいことを質問してみてよ。どこから話せばいいか分かんないし」










「そうですねぇ・・・では、まずレン君のご両親はどんな人たちですか?」











「本当の父親のことは知らない。母親は結婚しないで私を生んだから。私が十四歳の時に母親は再婚したけど。母親は・・・私を・・愛してなくて・・・いつも暴力をふるわれてた」
レンは床を見つめ言った。










「なるほど。だから、自分の気持ちを押し殺して生きてきたわけだ」
ブレイクは口元に笑みを浮かべ言った。










「そうやって人のこと分析するのが趣味なの?」
レンはフッと笑い言った。









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