azalea

□第5話
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レンは、毎日のようにブレイクと過ごしていた。この世界の話を聞いたり、時には自分の世界の話をしたりして。周りの者から見ると、レンがブレイクを慕っているのは明らかだった。











「オレには、レンちゃんに尻尾が生えてるように見えるよ」
オズが笑いながらレンにそう言った。









「尻尾?」
レンは小首を傾げ言った。









「ブレイクと話してる時のレンちゃん、すごく嬉しそうだからさ。まるで、わんこが尻尾振ってるみたいだよ」








「えっ!」
レンは顔を真っ赤にし辺りを見回した。









「今はブレイクいないよ」
オズが笑顔で言った。








「よかった・・。そんなつもりないんだけどなぁ」
レンは恥ずかしそうに言った。









「シャロンちゃん、ブレイクって鈍いの?でも、さすがに気付きそうだよね」
オズがシャロンに向かいそう尋ねた。









「そうですねぇ・・・私も鈍いと思っていたんですけど、レンさんはとっても素直な方ですから・・」
シャロンはそう言って語尾を濁した。









「それって気付いてるってことじゃ・・・」
レンは不安げにそう言った。










「さっきから一体何の話をしているんだ?」
アリスが訳が分からないといった顔で言った。










「恋のお話ですわ。レンさんがブレイクを好きだという」
シャロンが笑顔でそう言った。










「コイ?なんだそれは?美味いのか?」









「時に甘く、そして時に苦く・・・」
シャロンはうっとりとした様子でそう言った。









「ふーん。レンは変わっているな。あのピエロのことが好きだとは。で、どうしてそれを奴に気付かれてはいけないんだ?レンが言えないなら、私が代わりに言ってやろう」
アリスは腕を組みそう言った。









「だめー!!」
レンは大きな声でそう言った。










「なっ・・・」
アリスは驚きレンを見た。








「やめておけ。お前が関わるとややこしいことになりかねない」
ギルバートがアリスを一瞥し言った。









「なんだとこのわかめ頭!」
アリスはギルバートを睨みつけ言った。














「おやおや、賑やかですね〜」
ブレイクが部屋に入ってきて言った。










「ブレイク!」
レンは驚き思わず大きな声を出してしまった。









「どうかしましたか?今日は楽しいお知らせを持ってきましたよ」
ブレイクは首を傾げそう言った。









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