azalea
□第7話
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ナイトレイの屋敷から帰ってきてからのレンは、以前のようにブレイクと一緒にいようとしなかった。シャロンとのお茶会にも付き合わず、自分の部屋にこもっているか、庭で空を眺めていることがほとんどだった。
「最近、食欲があまりないようですけど・・大丈夫ですか?」
シャロンが朝食の席でレンを見つめ言った。
「うん、大丈夫」
レンは笑顔でそう言った。だが、皿の上の料理はほとんど減っていなかった。
レンは、ブレイクとシャロンと三人でいることが苦しくてならなかった。昼間は、オズたちがいないことが多いので、どうしても一人になるしかなかったのだ。
朝食後、レンは一人で庭に向かった。ベンチに座り何種類もある花を見つめていた。
「怪我の方はもういいのか?」
そう言ってやって来たのはギルバートだった。
「またギルか・・」
レンはクスリと笑いそう言った。
「オレで悪かったな」
ギルバートはそう言ってレンの隣に座った。
「今日は出かけないの?」
「ああ。で、怪我はどうなんだ?」
「大丈夫・・だよ」
「本当か?誰が包帯を替えたりしてるんだ?」
ギルバートは怪しむような目でレンを見て言った。
「自分でやるって言って・・・」
「やるって言って・・・なんだ?やってないんじゃないだろうな?」
レンは黙って小さく頷いた。ギルバートはすぐに包帯を取り始めた。
「お前・・!傷が化膿してるじゃないか!」
ギルバートは目を見開き言った。
「・・・痛いの・・」
レンは苦しそうに顔を歪め言った。
「当たり前だ!どうしてこんなになるまで放っておくんだよ」
「痛くて・・・頭まで痛くて・・」
レンはボーっとした様子でそう言った。
「レン!?」
レンはギルバートに寄りかかるようにして意識を失った。
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