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□第7話
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ダンブルドアが挨拶を終えると、スローテンポな曲が流れ始めた。ダンブルドアや教師陣がダンスを始めると、それに生徒も続いた。






アリスとセブルスはみんなのダンスを眺めているだけだった。アリスは、自分からセブルスをダンスに誘うことができなかった。






セブルスは、黙ってアリスに手を差し出した。アリスは、遠慮がちにその手に自分の手を乗せた。セブルスは、アリスの手を握りそのままダンスの輪の中へと歩いていった。







セブルスは、アリスの腰に手を当てた。二人の距離がグッと縮まったかと思うとダンスが始まっていた。アリスは、恥ずかしさのあまり顔を上げられずに、ずっと下を向いたまま踊った。







「おい、顔を上げろ。不格好だ」
セブルスの声がとても近くで響いた。







アリスは言われた通りに顔を上げた。







「なかなか上手いじゃないか」
セブルスはニヤリと笑いそう言った。







「そ、そう?セブルスも上手いね」
アリスはドキドキしながらそう言った。







「顔がやけに赤いが、熱でもあるのか?」
セブルスはアリスの顔を見つめそう言った。







「大丈夫!ちょっと緊張してるだけだから」







「そうか」
セブルスは、別段気にする様子もなくそう言った。







アリスは、セブルスと密着していることで胸のドキドキが止まらなかった。だが、大好きなセブルスとダンスができてこの上なく嬉しかった。







「アリス、手が冷たいな。寒いのか?」







「あ、冷え性だからかな」







「そうなのか。今度冷え性に効く薬を調合してやるよ」






「ホントに?ありがとう!」
アリスは、驚きと嬉しさの入り混じった顔でそう言った。







「・・大袈裟な奴だな」
セブルスは苦笑を浮かべながら言った。







「だって、嬉しいんだもん」
アリスは笑顔でそう言った。







セブルスは何とも言えぬ顔でアリスを見つめた。アリスが小首を傾げると曲が終わった。







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