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□第9話
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「・・同じ部屋で寝たの?」
リーマスは驚きに満ちた表情で言った。






「うん」
アリスは小さく頷いた。






「そう・・・」






「セブルスは怒ってるのかな?でも、いつもならもうとっくに元のセブルスに戻ってるんだよ?もしかして・・嫌われちゃったのかな?」
アリスは不安げに尋ねた。






「それは違う―」
リーマスはそこで言葉を切った。







「・・どうだろう?いつもと違うなら少し心配だね」
リーマスはアリスのことは見ずにそう言った。






「やっぱり・・」
アリスは今にも泣き出しそうな顔で言った。







「アリス・・そんな顔しないで」
リーマスは少し慌てた様子で言った。







「話聞いてくれてありがとう。そろそろ行くね。じゃあ、また」
アリスは力なく笑い立ち上がった。







リーマスは、ぎこちない笑みを浮かべ右手を上げた。







アリスは談話室へ入りセブルスの姿を探した。だが、セブルスはどこにもいなかった。







その夜、アリスはなかなか寝付けなかった。セブルスが自分を嫌っているなど考えたくもなかった。だが、その不安が心を覆い尽くし支配していた。








翌朝、アリスはセブルスに会うのが怖くて一人で寮を出て大広間へ向かった。







―あんなことしなきゃよかった。セブルスが優しくしてくれるからって調子に乗って馬鹿みたい。







アリスが一人で朝食を食べていると、セブルスがキョロキョロと辺りを見回しながらやって来た。だが、一人で席に着き食事を始めてしまった。







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