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□第2話
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アリスは、先程のセブルスの言葉は気にしないようにして授業に取り組んだ。本当に魔法が使えたので、アリスは驚きそれと同時に感動した。






授業が終わると、セブルスはさっさと荷物をまとめ教室を出ていってしまった。アリスが急いで後を追おうとした時、勢いあまって誰かにぶつかってしまった。






「ごめんなさい!!」
アリスは慌ててぶつかった相手に謝った。







「いいえ、私の方こそごめんなさい」
笑顔でそう言ったのは緑の瞳の綺麗な女の子だった。






「あ・・・」
アリスには、この子がリリーだとすぐに分かった。






「私は、リリー・エバンズ。よろしくね」







「あ、私はアリス・クロカワ。よろしく」







「ポッターたちにひどいこと言われなかった?あの人たちはセブルスを目の敵にしてるのよ。まあ、セブルスにも悪いところはあるけど・・・」
リリーは困ったように言った。






「大丈夫だよ。心配してくれてありがとう」
アリスは少し戸惑いながら言った。






「そう?なら良かったけど」
リリーは微笑みそう言った。







アリスは、リリーと別れセブルスの姿を探した。






「リリーって優しいなぁ」
アリスはそう呟き辺りを見回した。







アリスにとって、誰かに優しくされることはとても新鮮だった。







「あっ、いた!」
アリスはセブルスの姿を見つけ廊下を走った。







走ってきたアリスに気が付き、セブルスは不機嫌そうに眉間に皺を寄せた。






「お前は馬鹿なのか?あんな風に言われて、どうして僕に付きまとうんだ?」







「だって・・・セブルスに一人でいてほしくないから」







「・・・馬鹿にしてるのか?」
セブルスは目を細め言った。






「馬鹿になんかしてないよ!私、本で読んで少しだけだけどセブルスのこと知ってる。だから、だから・・・」







「・・・もういい」
セブルスは呆れたように言った。







アリスは、セブルスを怒らせたのかと思い不安げにセブルスを見た。






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