短編。

□恋×恋=愛
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「ただいまー」
「よ!」
「はあ・・・また勝手に人ん家に・・・」



【恋×恋=愛】



どうやっていつも家に入ってきてるの、とルーシィは言いながら、ベッドに座る。
俺がソファーを独占してるから仕様がないけど。

「で、何の用なの?」
「・・・好きな人ができた」
「グレイでしょ」
「え・・・!?なんで知って・・・!!」

バレていた。

「だって最近ナツ変だったもん」
「マジか!!」
「うん。だって・・・」

グレイ見つけると逃げるし
グレイがいないと元気ないし
グレイと話してるとき顔真っ赤だし

「みんな気付いてるよ」
「うぉぉう・・・!!!」
「だけどグレイだけは気付いてないみたい」

それを聞いて少し安心した。
グレイに知られていたらと思うと・・・恥ずかしすぎる。

「ねぇ、ナツ」 
「ん?」
「明日の朝、ギルドに行く前にここに来て」
「なんで?」
「いいから!」

ルーシィが怪しく笑う。
俺はそれに頷くしかなかった。






―次の日、ルーシィの家。

「開け!巨蟹宮の扉!キャンサー!!」
「ルーシィ、今日はどんな髪型にするエビ?」
「うおー!!カニ来たー!!!」
「今日は私じゃなくて、ナツをお願い」
「は?俺・・・?」

意味が分からない。
なんで俺?
なんで俺の髪型を変える?

「了解、エビ」
「嫌だぁぁぁぁっ!!!」



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