君がいることで完璧にしているもの

□せめて隣が、あなたじゃなければ
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「スクアーロ、いるー?」

「あぁ?」

「ボスが呼んでたよー。連れ込んだ女連れてボスんとこ行ったほうがいいんじゃね?」


扉の向こうから聞こえてきた恐らくベルと思われる声。
足音が去って行く音が聞こえてからチッ、と舌打ちをひとつして、スクアーロはうちの腕をつかんで無理矢理どこかへ引っ張っていった。
スクアーロの部屋のものより豪華な扉、という事はここはきっとボスの…ザンザスの部屋。


「ゔお゙ぉい、ボス!連れてきたぜぇ」

「…その女か。」

「ちっ、この女なんなんだぁ?」

『ザンザス……』


自分よりも年は若いだろうに、その存在感はとても威圧的だった。
何とか声を絞り出してザンザスの名を呼ぶと、彼の鋭い瞳で睨まれた。ギロリと効果音が付きそうなほど、鋭い視線で。

  
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