*小説*
□*ひと時* [ユチョン]
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今日も上司に怒られた
コピー機は紙が詰まるし
お茶くみに行ったら火傷するし
今日はツイてないな…
ドンッ
「痛っ」
ほら今日はやっぱりツイてない
あたしが倒れた道路はさっきまでの雨で濡れていた
「すみません!大丈夫ですか!?」
ちょっぴりイントネーションのおかしい喋り方だった
「大丈夫ですっこっちこ…そ…」
相手の顔を見たとたん言葉が消えた
「ミッキ…」
あたしが大好きなユチョンだった
「僕の事知ってるの!?」
そう言いながら体を支えて起こしてくれた
「ありがとうございます!あたしファンなんです!」
「おーい!ミッキ!早くしろよ〜」
遠くから少し太ったおじさんが呼んでいた
「すみませーん!すぐ行く〜」
「あの…ほんとすみませんでした!」
「僕こそごめんね?またいつか会おうね!」
そう言ってユチョンは走って行った