金色の羽根

□第七話
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そんな勢いよく開けたら、ドアが壊れちゃうんじゃない?とか思いつつ、ドアを開けた人物を見た。







「何しに来たの?ボールもバナナもここには無いけど?」



不機嫌さを隠しもせずに、嫌そうな顔をする紫斗は、入ってきた人物に向かって、犬か何かを追い払うように、シッシッと払った。




その人物は一瞬ムスッとした顔をしたが、紫斗に何も言わずに、ボクに向かってズカズカと歩いて来た。










な、何なんだ!?まさか八乙女君にまでボクの秘密を知られてしまったとか!?








親友(?)であるはずの紫斗ではなく、真っ直ぐボクの所に歩いてくる八乙女君。







彼はボクの真正面に立つと、座っているボクを見下した。






や、やっぱりバレちゃった!?




そういえば、八乙女君はボクが女だって事をいとも簡単に気付いてしまった。




だから、日本人じゃないことも気付いちゃったのかもしれない。




「…な、何?」









そう聞いた瞬間、バッと両手を掴まれた。


















「葛城頼むっ!勉強を教えてくれ!!」

















「………はぁ?」

















突然の行動に付いていけなくて、ボクの両手を握るように掴む八乙女君をぽかーんと、何とも間抜けな顔をして見た。




何の反応もないボクが断ったと思ったのか、八乙女君は痛くなるぐらいに握っているボクの手に力を込めて、必死にお願いしてくる。





いたたたたたたっ!ちょっ、力入れ過ぎだから!



ボクだってこんななりしてるけど、一応女なんだからね!?





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