裏かどうかは微妙なところ

□『濃紺の翼竜』
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  《濃紺の翼竜》


 これは遠い遠い昔、けれども確かに、この地に在った話。


 世界が神話から人々の手に移ろいゆく時代、次第に幻獣達はその姿を消し、精霊の声はそれを聴く者の耳にも届かなくなりつつあった。
 折しも各地で燻り続ける戦火が世界を二分する大戦へと拡大し、夥しい犠牲を払った後、疲弊と悲嘆の上に仮初めの和平がなされる。

 
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