ナインコール

□@森に“北”さん
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 ここは木ノ葉の里にほど近い森の中。
 林道添いの木立の上を、がさりがさりと音を立てながら跳び伝う人影一つ。

「あぁーっ、もうっっ! これじゃぁお昼の限定、一楽ラーメンスペシャルセットに間に合わないってばよ〜っ!!」
 そうぼやきながら、一目散に里への帰り道を突き進む少年がいる。
「まったく! 綱手のばあちゃんも使いなんか俺に頼まなくたって、他の誰かに……ん? これってば!?」
 子供っぽく愚痴ってはいるが、そこは忍の端くれ。自分の進む先から、かすかに漂ってくる血臭を嗅ぎ取っていた。
(いったい何だってばよ!?)
 先程とは打って変わって、ほとんど音も立てずに異臭の元へと近づいていく。
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