08/16の日記

01:48
あいうえお作文
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※これから一気に書くので文脈不明瞭になる可能性大です。



あしぶえの音が
いつからか聴こえなくなった

うつくしい歌声が
えいえんに続くとおもわれたそれが
おかを下る事も無くなった


かぜは変わらずに吹き付け
きんぞくの破片の突き立った
くるしげな顔をした人々と
けむりを上げ燃え盛る街の間を
こえていった


サイレンだけが未だ壊れずに鳴り響き
しんだ者達に
すぐに逃げろとそれだけを繰り返す

せんそうばかりが起こる世の中では
その光景は一度限りのものではなかった


たち昇る黒煙の中に
ちらちらと光る火の粉が
つぎつぎに空へ還る

てつの骨組みだけになった議事堂が
とり残されたように形を留める


なにも知らされないまま
にげおくれた者は皆
ぬい止められた街路に床に
ねつに巻かれて横たわり
のちの世を見る事は叶わない


はなれた場所から幾度となく起こる炸裂光を
ひどく乾いた心で眺める

ふり返れば
へいじょうの心をなくした連れが
ほうけた面を晒して壊れた街を見ていた


まの当たりにした
みしったもののあまりの変化に
むねのあたりに握り締めた皺が寄るのも気付かない

めいれいには従う
もちろんそれが世の理に適うものでなくとも


やがてかつて暮らした街の命は死に絶え
ゆすぶれるくさはらの虫を踏み殺す者ももういない

よがあければここには二人きり


わすれてしまえ 記憶の中の幾つもの名前を





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 お粗末様でした。
 ここまでお付き合いくださった方、どうもありがとうございました。
 

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