10/22の日記

21:55
目覚めると(以下略)M
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「あァ? どーしたよ、急にあらたまっちまって」

『お前、良ければここで一緒に暮らさないか?』

 ハイ?
 今何とおっしゃいましたか角都さん?

 って顔に思いっきり出ちまってるのが角都にも見えたみてぇだ。

『何だその顔は……俺は真剣に聞いているんだ』

「いや、だって真剣にそんなコト言われたらビビるってーの! いったいどーしたらオメーと一緒に暮らさなきゃなんねぇんだよ!!」

 オレのまっとうな抗議に角都は相変わらず空中に静止したままだったが、突然ウィーンという音を立て始めやがった。

「だからコレ、どーいう仕組みになってんだってーの! オメーのソレ、人外ってレベルじゃねーぞ!!」

 パカッと音を立てて床底の辺りに穴が空き、何だかでっかい箱みたいなのがオレの目の前に突き付けられた。


『実は俺はだな、引退した後は静かに暮らせる小さな家と……大きなイヌが欲しいと思っていたんだ』



 オレの目の前には、なかなか立派な造りの犬小屋が扉を開けて待っていた。
 

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