07/12の日記

06:39
雑記+小ネタメモC
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お、お、お久しぶりでありまする〜

辛うじて生きてはおりましたですよー

取り敢えず出勤前で時間がないので、小ネタ文の続きを取り急ぎはっつけておきます

近況報告などはまた後程〜


松林に潜んでいた残りの追手達は新たに現れた敵と交戦する。見れば敵方は己達を雇い入れた国方の身形をしているが、身のこなしは紛う事なき忍のものであった。しかし奇っ怪なのは態々奇襲の機会を逸する笛吹である。

一方、依頼された獲物を生け捕るべく近付いた者達は、笛の音と続いて起こった剣戟に僅かに気を逸らされた。だがそれも一瞬の間であり、下ろされた刃は所違わず狙いを貫く。しかし仕留めた二人はしまった、と発して直ぐ様飛び退いた。
倒れていた男はいつの間に掏り変わったのか、衣の中身は泥人形と化していた。跳び退る男達が目にしたのは獲物を急ぎ縛り上げ掛けた、鎖使い達が背後の土中から現れた者に瞬時に倒される様であった。刀を手にした男達は着地前に目配せし、てんでの向きに前進する。

一人が現れた男を狙い、残る一人が生け捕った獲物を確保しようとしての事であった。男は斬り掛かってくる相手の前に今しがた肩と胸骨を砕いた鎖使いを蹴り出し、他方から近付いた者の眼前へと徒手のまま跳ぶ。捨て身の妨害にもたじろぐ事なく刀が突き出される。

常ならばそのまま吸い込まれるようにして人の胸板を貫いた筈の切っ先は、黒く変色し鉄の様になった皮膚に弾かれ威力を減殺された。驚きに目の見開かれた横面をこれまた黒一色と化した拳が襲い、殴り飛ばされた身体は強かに松の幹へと叩き付けられ致命傷を受けた。

拳を繰り出した男は身を翻すと、足元で絶命している鎖使いの腕から鎖分銅を奪い、体勢を立て直し迫ろうとする相手へと振るい投げる。だが相手は簡単にその軌跡を読むと身を捻り、事もなく分銅を避けて間合いを詰めた。

下段から切り払う刀は男の黒変していない腹部を狙うが、肉を切り裂くあと僅か、という所で真横から吹き付ける水撃に阻まれる。流れに押し退けられた身体に幾つものクナイが突き立ち、その命運を尽きさせた。そしてこの林場での戦いは一先ず幕を下ろすのだった。

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