かおす
□彼氏彼女の事情
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彼氏彼女の事情(全21巻)
昔、有馬編の出だしぐらいまでは読んでだのですが、あの頃は有馬の豹変ぶり(闇の暗さ)についていけず途中で断念。
しかし、思うところありましてようやっと全巻読みきりました。
………大好きです!
主役二人もですが脇のエピソードとか個性が強い。人間関係も設定もすきです。笑かせたと思ったらほろりともさせ、怖い思いまでさせてくれます。
1巻から4巻までは雪野が主役。コミカルリリカルな思い切りのよい笑いが堪能できます。
が、4巻後からちらほらと有馬の心の闇がでてきだします。
正面から受け止めるには耐えきれない過去の苦しみ。自身を抑圧し続けて総べてに偽ってきた。
雪野に出会えたことで本当の自分で生きていこうとしますが、偽らない自身が愛されるような人間ではないと苦悶します。
有馬の闇は有馬自身が問題と言うよりも「有馬」という家自体の歪な関係から生み出されてしまった結果でした。