自作 詩

□あのね
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大粒の雨に
これでもかこれでもかってぶたれ歩いたあの日



頬から流れる粒は
涙なのか、雨なのかは自分でも分からなかった




鼻につく匂い
部屋には封をされたままの弁当
食べる気にもならないから置いてきた



いったい
どこにいけばいいんだろう


いったい
何をすればいいんだろ


いったい
僕はなんだろう?




夢を語る友達は
眩しすぎて
眼が痛い



もどかしいんだ
とっても



「こんなのすぐ出来るよ」なんて


口にするのは簡単で勝手にやった気になってさ




何もできないくせに



もうウンザリだ
こんな自分に




ねぇ
こんな僕はどうしたらいい?
ねぇ
こんな僕を愛せるの?







後悔はしたくない!とか、いっちょまえに抵抗してみてもさ



「また口先だけ」
なんて思ってるんだろ


でも、今回は違うんだ
信じてよ


きっともっとずっと近くにいける気がするよ





大粒の雨に
これでもかこれでもかってぶたれ歩いたあの日



頬から流れる粒は
涙なのか、雨なのかは自分でも分からなかった




いつの間にか晴れた空
太陽がそっと濡れた体を暖めてくれてた



いったい
いつ気づくの? 僕は

いったい
何を迷ってるの? 僕は





そぅ!
決めたんだ 今


走りだすんだ 今


立ち向かうんだ
未来へ


笑うんだ これからもずっと



信じてよ

きっともっとずっと近づけるはずだ



そう決めたんだ




ほのかに香る匂い
部屋には出来たばかりの弁当
今日はちゃんと食べるからさ



そして君に言うんだ

「ついでに 一緒にどうかな?」




そして君は言うんだ

「はい」 って。





★★★
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