小説

□「選択」
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ねぇ・・・優姫。 選んで?


人間か吸血鬼か・・・零か僕か・・・

君が人間を選び、零を選ぶというのなら
僕の命を代償に 君にもう一度人間の世界をあげるよ
零なら君を護ってくれる。
一番、憎らしい奴だからこそ 優姫を任せる事ができる


けど


君が吸血鬼を選び、僕を選ぶというのなら
この長い長い命が尽きるまで ずっと僕がそばにいてあげる
ずっと優姫と生きていく。
人間の命を代償に、君に永久の命と快楽を───・・・

優姫はどちらを選ぶだろう・・・
君がどちらを選ぼうと 僕は何も言わないよ
君が幸せならそれでいい


・・・なんて言うほど、僕は優しくない
零なんかに大事な妹を渡すつもりなど全くない

優姫が僕のそばにいない未来なんて生きている意味がない
優姫が僕のそばに居てくれれば僕の思い通り


クス・・・こんな僕のそばになんて優姫は来てくれないかな
優姫は優しいから
僕の命が代償とされるならば、優姫は絶対に僕と生きる事を選ぶだろう




さぁ・・・優姫
決まりきった選択を────・・・選んで?


     〜end〜 

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