小説

□「しょうが焼き定食2」
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「頼ちゃんっ起きて!頼ちゃん!」
「ん…どうしたの? 優姫が私より早く起きるなんて…」
いつもなら沙頼が優姫を起こすのだが
今日はいつもと違っていた

「だって今日は、待ちに待ったしょうが焼き定食の日だもん!!」
満面の笑みで答えた


この前後一歩の所で委員長に取られちゃったから
今日は絶対にゲットしてやる!!!



ガヤガヤ・・・

「やっぱりこんなに早いと人が少ないわね」
「まぁ私の場合遅すぎて人が少ないんだけどね;」
「いつもはね」


コツコツ

優姫達が食堂の列に並ぼうとすると
そこには―――・・・

「なっ!委員長!! 何でこんな早くに…」
まさにこの間しょうが焼き定食を取った張本人が
優姫達の目の前に並んでいた


「おや?黒主くんじゃないか。
こんな朝から大声を出すなんて猿でもいるのかと思ったよ」
はっと嘲け笑うかのごとく優姫を見下す

こんな所を玖蘭先輩に見られていたら 委員長惨殺決定ね…
沙頼は心の中で委員長を哀れんだ


「何を〜〜っ!!」
「まぁまぁ 今日は早いんだから食べれないって事はたぶんないのだし」

だから落ち着いて? と柔らかな目で優姫をなだめる

「うっ…そうだね」
「まぁ若葉くんの言う事も一理あるね、僕とした事がまた取り乱してしまった」
くいっとメガネをあげる
「あ、おばちゃん。僕しょうが焼き定食一つ」
「え?しょうが焼き定食は昨日で今日はないよ」←おばちゃん


「「えぇ――――――――――〜〜〜〜〜っ!!!!!」」



という事で、優姫は結局しょうが焼き定食を食べれなかったのでした。
(今回は委員長も)


*end*
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