第1部

□プロローグ
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仮想19世紀

ここは黒の教団本部の実験室。今日も教団のお騒がせ室長、コムイは何かを作っていた…。



―トンテンカン トンテンカン…ギュォォォォバリバリバリバリバリっ…。
「フッフッフッ〜。ようやくできたぞ〜(怪笑)この機械は、今度こそ成功品だ!」


完成した『それ』を見て、コムイはほくそ笑んでいた『それ』が今から大変な事態を引き起こすことを知らずに…


次の日。コムイに呼ばれたアレンは、科学班フロアに来ていた。コムイは既に来ており、アレンに向かって手を振っていた。彼の隣にはまた奇妙な機械があり、その側には同じくコムイからフロアに呼ばれたらしい神田、リナリー、ラビもいた。


「あれ?どうしたんですか?皆、こんなに集まって」

「おぉ〜アレン君!こっち来て」

「あ、リナリー?それにラビ!?あと、何でここに神田もいるんですか」

「黙れモヤシ」

「アレンです」

二人の間には火花が散っており喧嘩になりかけたのをリナリーが止めた。
「2人とも喧嘩は止めて!ゴメンねアレン君。私もラビも神田もここに来たとき兄さんに呼ばれたの。」

「そうなんですか〜。てか、コムイさんの後ろにあるデカいのなんですか」


いやな予感がするな…と思いながらもアレンは聞いた。

「よくぞ気付いてくれました〜。ジャン!!」

コムイはそう言いデカいのにかかっていた布を取った

「これは、過去にも未来にもいけるタイムマシンでぇ〜す!」

「過去にも…」

「未来にも…」

「行ける…」

「タイムマシンだと?」


想像していたもの(コムリンとかコムリンとかコムリンとか)とは、かけ離れたものを作ったと聞いて、アレン達ティーンズは暫く唖然とした。


「そうなんだよ〜。いや〜時空にはちょっと手こずったけどさ〜あ、3日間徹夜して作ったら何とか出来たんだよ〜」

「「「「「仕事しろよ(てください)っ」」」」」


「まぁまぁ。落ち着いて〜。これは成功品(多分)だから。ね?過去と未来、どっちに行きたい?」

「過去です!過去に行って遠目でいいんでマナにあいたいですっ!」

アレンが真っ先に答える

「俺は未来がいいさ〜。千年伯爵との戦いがどうなったか知りたいさ〜。」


「あ…あたしは、別にどっちでも良いけど…」

「俺もどっちでもいい」

未来が知りたいラビや、過去に行きたいアレンと違い、神田は興味なさそうに言った。一方でリナリーは、過去未来に行くよりも、果たして兄の造ったタイムマシンが成功するのかどうかが不安だった

「過去っ!」

「未来っ!」

過去か未来かをアレンとラビが喧嘩していたそのとき…

『バキッ』

ラビの手が出発レバーに当たってしまい、壊れてしまった

ガガガガガガガといやな音を出して暴走し始めた
「あ゛あ゛ー(叫)」

タイムマシンはアレン、リナリー、ラビ、神田を巻き込み、タイムスリップしてしまった。


さぁ、ティーンズの行き先は過去か未来か…

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