第1部
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「これをなめている間、一時的に子供や大人の体になるの。
「え…それじゃあつまり、それを舐めて、僕達は子供になって、一時姿を隠すんですね。」
「そういうことよ。」
「けどそれ前に…」
言いかける翼を無視して、蛍が続ける
「アレンさん達が小さくなったら、この学園の制服に着替えて。その格好でうろうろされたら目を付けて下さいって言ってるものだから。」
「無視ですか蛍さん」
「今井…だからその飴は」
あせったように流架も言いかけるが、また無視
「私達のクラスでったら生徒が3人4人増えたって別に先生たちに気づかれないでしょ。…まあ、みんなには説明しとかなきゃいけないけど。」
「ほとんど自習だからみんなに説明する隙はあるだろ。」
棗が腕組をして言った
「ほとんど自習って…;」
「「「「(こ…この学園って…)」」」」
学園の現状を改めてしり、圧倒されるエクソシスト達。どうやら蜜柑達のクラスは問題児ばっかりらしい…少々不安になる
「と…とにかくこの飴を舐めてみましょう。」
「そ…そうね;」
おそるおそるアレンたちはガリバー飴という得体の知れないものを口の中へ入れた。
「あれ?神田は舐めないんですか?」
「そんな得体の知れないもの食えるか!」
そう言って神田は蛍の手からガリバー飴を受け取ろうとしない。
「ユーウ!」
「あ゛あ゛っ?」
ひょい ぱく
神田が振り向いた拍子にラビが神田の口にガリバー飴を放り込んだ。
「…貴様ぁ…」
「ナイスウサギ。」
「ナイスですラビ!」
「へへー♪」
アレンとラビと蛍は向かい合ってぐっと親指を
突き出した。
「おいキサマら…っ!?」
神田が怒鳴ろうとしたとき、自分の体に異変があることに気づいた。
「…っ何これ…!?」
「ガリバー飴が効き始めたんや!」
蜜柑達の目の前でアレン達がみるみる小さくなり、蜜柑達の背位で止まった。
「…何とか効いたようね」
蛍が少しホットした様子で言った。
「ほ…ホントに…」
「私達…」
「ガキに…」
「なっちまったさ…」
「「「「(アリス学園って科学斑んり恐ろしいかも…)」」」」
得体のしれないものを普通に所有している学園が少し不安になったエクソシストのメンバーであった。