第1部

□6
1ページ/2ページ

−そして勿論、教室に入って数分もしないうちに、アレン、神田、ラビ、リナリーはクラスのみんなに取り囲まれてしまっていた。


「この人達は、外国からの留学生やねん。(…ということになっている。)」

「皆さん、宜しくお願いします。」


「よろしくさぁ」


「よろしくね」


「…ふん。」




ニッコリ笑って言うアレンとラビにパーマこと正田スミレとその他女の子達はキャーっと叫び、リナリーの笑顔に男子は騒ぎ、神田はクールな所が格好いいと言う女子と神田を男だと認識してない男子の両方から騒がれていた。(後から神田が男だと分かった男子はしばらくショックで放心状態だったという。)


「あっあの…」



アレンたちの前に、メガネを掛けた男の子が話し掛けた


「僕は飛田 祐っていいます。このクラスの委員長です。よろしくお願いします。


「よろしく。(ニコ…委員長はどんなアリスをもっているんですか?」



(礼儀正しい子だな)と感心しながらアレンは聞いた。


「えっと僕は、幻覚のアリスを持っています」

「げ…幻覚!?」


「いやそんな想像しているような危ないものじゃなくて、僕のアリスなんです。」



「へ〜見てみたいさぁ」



「いいですよ。えーっとちょっとまっていて下さい。」


そう言って委員長は両手を前で組むと、何か唱え始めた。

すると、アレン達の目の前に花畑が広がった。


「綺麗…」


リナリーが感嘆の声を上げる。




「こんなアリスを持つ人もいるんですね。」


「委員長は、勉強も出来て、優しくて、みんなの心のオアシスなんやで」

「み…蜜柑ちゃん///」


蜜柑が自分のことのように得意気に言った。その言葉に照れる委員長。



「ふん…」


「【くだらねえ。】」


「煤I?」


自分の言いたいことを先に言われ、神田は驚いて声のする方を見た。


「ちょっと神田…」


「【それは失礼でしょう?】」

「えっ!?」

アレンも驚いて声のする方を見た。すると、ニコニコ笑っている男の子が立っていた。
次へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ