第1部
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キーンコーンカーンコーン
始業時間のチャイムが鳴り、蜜柑達は各自自分達の席に着いた。アレン達も蜜柑達と一緒に座る。
暫くして蜜柑達のクラスの担任教師、鳴海先生が教室に入って来た。
「皆さーん、こんにちは(にこり)」
笑顔で挨拶する鳴海。だが、既にクラスのちょっとした異変に気づいていた。
生徒がいつもよりそわそわしているのである。
…そして
生徒が増えている。
蜜柑の横に座っている、白髪で、左目辺りに赤い模様が入っている男の子と、蛍の横に座っている切れ目の整った顔立ちをした黒髪で長髪の(多分)男の子、そして棗と流架の横にいる赤毛で右目に眼帯をした男の子と、黒髪でツインテールの女の子。…計4人の子供達は、明らかに自分が今まで見たことがなかった生徒だった。
「(もしかしたら僕がいない間に、新しいアリス使いの子供達が来たのかな?)」
かといって、一気に4人もこの学園に入ってくることも有り得ない。
「(偶然か?)」
考えていても仕方ないので、鳴海はとりあえず、授業を開始する事にした
「さぁ授業を始めるよ。今日は…」